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HAMPI−クライミング編のその1

 ようやくクライミングの話である。まあ、ついてすぐはヘロヘロだったし、すぐにホーリーがあったりでようやく行動開始というわけだ。
Hampiは今まで行った中でも最高のボルダリングエリアである。来てすぐとにかくその壮大な景観には驚いた。ビデオpilgrimageでご覧になっている方も多いであろうし、かくいう僕もあのビデオのおかげでここにどうしても来てみたくなったのだった。世界のなかでも同一地域でのこれほどのボルダーの数は類を見ないと思う。丘 の上からみて地平線のそのまた先までずーっとボルダーに覆われているのだ。その中でも登られているのは、まだ集落がある周辺に過ぎない。もっともそれだけでもまだ手つかずのボルダーがゴロゴロしているし、住み着いても登りきれない、というのはちょっと大げさかもしれないけど3週間の滞在では短すぎる。

 ところでクライミングについてどういうふうに書こうか悩んでしまうのだが、というのも何々が登れましたとか、ムーブがどうでホールドがどうでなんてこと細かく解説してもつまらないだろうし、何より自分が読む気がしない。何とかそうならずに、 Hampiでのクライミングの状況をうまく伝えられたらと思う。これを読んでHampi に 行ってみたいと思ってもらえばうれしいし、ひとつの情報として活用してもらえばいいと思う。

 

 

 Hampiの岩は花崗岩である。とにかくボルダーは山ほどあるので、フレーク、エッ ジ、スローパーといろんなタイプがある。岩の雰囲気はアメリBishopに近いか な。川の近くのエリアは磨かれたスローパーがあるが、その他は風化によって作らたフレーク、エッジが多く、かなりシャープなので皮につらい。それにかつては岩を 加工して寺院を作っていたので、それによって直線的に切られてできたカンテのライ ンなどもある。

 さて事前に得られる情報といえばClimbing,ロクスノの記事とpilgrimageぐらい。し たがって、まずは情報を集めなければならない。とりあえず知っている情報を頼りに 近場から歩き回ってみる。
ウ゛ィルパークシャー寺院やウ゛ィッタラ寺院あたりにはやさしい課題が多く、まずは体を慣らすの にちょうどよい。でもすぐに飽きてしまったので、次にチャリンコを借りて3キロほど離れたロータスマハルまで行ってみる。すると、いきなり見つけました。 Clarity。昔クライミング誌で見てシャーマが登っているのを見てから何年来か気になっていたもので、pilgrimageでも見られるし、今のパタゴニアの表紙にもなっている課題だ。これは何回か通った。どうしても登りたかったのだが、結果できなかった。体が慣れるのに時間がかかり、慣れてきたころにやっと核心のムーブを見つけたけれど、リーチでハードな上、後になるほど暑すぎて条件が悪くなってしまったのだった。

 
 
 暑いといえば、着いたのが3月の6日だが、当初は夜から朝にかけては寒いくらいで、日中は30度を軽く越えるくらい。湿度はかなり低いので、日向に出ると日差しが痛いくらいだが、日陰は比較的涼しい。したがって、一日の行動パターンはこんな感じである。朝日の出前起床、屋台でチャイを飲んで登りに行く。昼間は食べて寝てのんびりする。夕方からまた登りに行き、暗くなるころ帰ってきて夕飯。そして寝る。しかしホーリー後徐々に暑くなり、最後の1週間は日中45度を越すくらいにまでなってしまった。ホーリーは春の到来を祝う祭りでもあるのだが、ぜんぜん祝えるものではない。インド人でさえ「too much hot」と言ってぐったりしている。僕も朝晩のクライミングがどちらかひとつになり、最後には岩場に行くだけで一日の体力が終わってしまうくらいへばってしまったのだった。今度はもう少し涼しいときに行きたいものだと思う。


う〜ん、状況の説明だけであっという間にスペースがなくなってしまった。次もまだまだクライミングの話を続けます。

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