その2_ホーリー編

 このvishwaゲストハウスはメインバザールからは少し奥まったところにあるのだが、ヒンドゥーの祭壇のある広場に面していて、そこはキオスクがあり、地元の人々の交流の場であり、子供たちの遊び場であり、そして川へと向かう道にもなっているので、ツーリストもインド人も牛も犬も物売りもサドゥーもリク車もとにかくいろんなものが通る。おまけに部屋の前はほぼ一日中日陰になるので、いろんな人がたむろったり、昼寝したりする。そういった所なので、多少うるさいが見ていて飽きない。それにこれはここに居るにつれだんだん分かってきたのだが、みんなの目があるので、かなり安全なのだ。もちろん変な奴も時々やってくるが、この辺りに住んでいたり、ここを仕事の場としたりしている人はかなり信用できるということに気がついた。
 さて、到着の翌日はホーリーというお祭りであった。ホーリーというのは3月の満月の日に、春の到来を祝って行われる祭りである。この日ばかりはヒンドゥーの神様が何事にも目をつぶってくれる、カーストも貧富も関係ない大無礼講だ。大きい街では女性はレイプされてしまうので外出せず、後になって新聞で知ったのだが、デリーでは10人死んだとか。

しかしHampiのホーリーは子供たちも参加できるような平和なもので、太鼓のリズムに合わせて踊り狂いながら、赤や黄色や緑の粉をかけあうのである。 そして、そんな楽しいことに参加しないわけがないのである。
 まずは部屋の前の広場で子供たちに囲まれ、粉を買えば子供たちに奪われ、逆にかけられる。メインバザールへ行くと、盛り上がりは最高潮。太鼓のリズムに合わせてみんなが跳ねる。インド人も子供から爺さんまで、ツーリストも男も女も、欧米人も日本人も。
最初はどんな物かちょっと様子をみていたが、すぐに輪の中心へ。インド人と向き合って腰を振りながらダンスをしたり、肩を組んでむちゃくちゃ踊ったり、子供達を肩車して跳ね回ったり。インド人の大人は子供達にそんなことは許さないので、必然的に外国人ツーリストが肩車をせがまれる。日本人とみて空手のまねをして迫ってくるやつもいて、じゃれているうちにお約束のようにヒートアップするが、周りのやつらに止められる。よく見ると粉で赤くなるだけでなく、血を流しているやつもいる。
 ホーリーは午後にはほぼ終結。久々に血が滾るような祭りに参加できた興奮が心地良いが、結局疲れすぎ暑すぎでバテバテである。ひとまず余りにひどい状態なので、インド人に誘われ川へ体を洗いに行く。石鹸でこするがなかなか色は落ちない。結局完全に落ちるまで5日くらいかかった。川は大してきれいではないが、みんなが洗濯したり、体を洗ったり、雲古をしたりする生活の場である。川の水をは飲んだら間違いなくやばいが(かび臭い味がした)、冷たさが心地よい。

 しかし、ここまで全然クライミングの話が出てきてないなぁ。ということで、次からいよいよHampiクライミング編。

ホーリーの様子は写真で察してください→

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