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印度日記 2006その2
到着翌日。
さすがに朝は起きられなかった。
アキとサキに起こされ、BABACAFEへと向かう。
もう一日くらいのんびりしていてもいいのだが、じっとしていられない。これがもう1週間も経つと、すっかりインドのノンビリペースになって、「今日はだるいのでレスト。洗濯して散歩した。がんばった。」となるのだが、まだまだしっかり時間貧乏性。
BABACAFEへは対岸に渡らなければならない。前回は歩いて渡れたのだが、川は水量が多く、渡渉できない。お椀形の渡し舟は船外機つきのボートに変わり、料金も5ルピーから10ルピーに値上がりしている。時間は朝7時から夕方の6時まで。渡渉できないので、暗くなるまで登っていたら帰れなくなる。これはけっこうストレスだよ。
そして、昨日も思ったんだけど、なんだこの暑さ!前に来たときは3月で、日に日に暑さが増し、もう登る気力も失せてしまったので、半月ほど早く来られた今回は期待していたのだけど、当てが外れてしまった。インド人曰く、今年は特別暑いんだそうだ。アキとサキ曰く、オレが着くまではそれほど暑くなかったんだそうだ・・・・

2年ぶりのBABACAFEは少し場所が移って新しくなっていた。旦那はフランス女と出て行ってしまったらしい。そしてママを助けるのは何故かこれまたフランス男。ビジネスパートナーだそうだが、こんなとこのカフェじゃあ大したお金にはならないだろうから、何か別のことをしているんじゃないだろうか。



しかし、そこにある2つのボルダーは変わらない。やさしい課題でアップ、と思うがやはり体は重い。それでもアキがトライしているSPACE BABAという課題に取り付いてみるとだんだんモードが切り替わってきた。アキのおかげでムーブを探す手間が省けたが、指は痛いし、暑さにバテてきた。2日前までは冬の日本にいたのだから無理もない。仕方ないのでBABACAFEにて昼飯にする。サドゥーらしきインド人(何もくれないサンタクロースと呼んでいた)とフランソワ君(フランス人だから?)にチュラムを勧められるが遠慮する。さすがにこの暑さだし、そんなことしたら何もする気が起きなくなっちゃうからね。






暑い間はとにかく昼寝。ボルダーの下は意外と涼しく、風が通る。涼しくなるのを待つが、なかなか暑さは引かない。しかし5時には出ないと最後の渡し舟には間に合わなくなってしまう。まあ、しょうがないかという感じで、SPACE BABAに再トライ。トップアウトがちょっと厳しいのだが、ある程度は予想された動きと、自然に体がうまく反応してくれて、タイムリミットの最後に何とか登ることができた。日本で涼しいときに登れば初段くらいかな。グレードは7bとされていたと思うけど。とにかく初日としては十分な成果だった。

そしてまたその翌日もBABACAFEエリアへ。アキはSPACE BABA、サキはBABA SPACEが目的。ROBERTとSUNNYというアメリカ人も一緒に行こうということになった。船着場に行くと、4人の若手横パン軍団と一緒になった。インドで日本人のクライマー7人。変な感じである。
昨日思いのほか頑張っちゃったので、ちょっと登って後はのんびり過ごす。しかし、昨日と同じように、ずっと対岸のエリアにいても、一番良い時間には登ることができないので、早めに宿に戻って、夕方からリクシャでロータスマハルの近くにあるCLARITYへ行くことにする。

昼の一番暑い時間に歩いて移動したので、さすがにぐったりした。体力の消耗が激しすぎる。NETRAに戻ってコーラをがぶ飲みするが、みな無言。しかしこの暑さの中、冷えたコーラはたまらなくうまい。日本で飲む一年分をこの2週間で飲んでるんじゃないかと思うくらい。3時間ぐらい呆然と過ごすが、日射病のようで回復せず、誰かがやめようといえば、そのままダラダラと夜に突入するのだが、こうなりゃみんな意地の張り合いである。夕方5時半ごろようやく涼しくなってきたので、同じメンバーでCLARITYへ向かう。





この課題をとにかく登りたいがために、HAMPIに再び来ているところもあるので、すぐにでも来たかったのだが、体を慣らして期が熟してから来たかったという気持ちもあって、ちょっと複雑。そして、2年ぶりのCLARITYはすごく難しく見える。やっぱり本当にきれいで完璧なラインだ。日没まで一時間足らずと、短すぎる時間と昼間の後遺症とで思ったようには登れなかったが、それでもなんとなく登り方を思い出してきた頃に時間切れとなる。





この日はメインバザールの食堂で夕飯。トマトカレーとライス。しかしどこで食べてもうまいんじゃないかと思うくらい、ここの食べ物が自分には合う。ただやはりここはインドだ。周りでは腹を壊す人が続出している。横パンの長谷川は3日寝込んでるというし、もちろん気をつけているけど、自分は運がいいだけなのかな。
夜はサキと川原へ。アンダーブルー(サキが作っているホールドの名前)ならずアンダーブラックだけど、星が見えてすごく気持ちが良い。危うく帰れなくなるとこだったけど・・・


   

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