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さて、男子エキスパートは、先ごろのアジア選手権で優勝し、ボルダリングワールドカップでも上位に食い込んでいるソン・サンウォンが参戦。日本勢ではこのところ絶好調の渡辺数馬が最有力。この2人はくしくもこの秋に韓国で行われたボルダリングコンペ、ノースフェイスカップで対戦、このときは渡辺がソンを下し優勝している。今回はそのリターンマッチというわけだ。予選は全部で16課題、1級から推定2〜3段くらいのものまであり、さらに決勝は4課題と、ボルダリングの強さのみならず、スタミナも要求される。我らがストーンマジックからは、柴田MAX晃一、ドブリシャ、半田、大崎、西野、金平らが出場。スタッフの柴田MAX晃一は見事自身初の予選突破。ドビーは後一本で予選通過ならずであった。ドビーは一年間の留学を終えてこの大会が終わったらすぐにアメリカに帰ってしまう。この一年間毎日のようにストマジに登りに来て(下手をすると店長の私よりも出席率が高いかもしれない)、ともにレベルを上げてきたドビーにはぜひともがんばって決勝に残ってもらいたかったのだが本当に惜しかった。でも本人は悔しそうではあったが、どこか満足そうでもあった。

決勝は11完登2K点までの14選手が進出となった。そうそうたるメンバー。詳しくは結果表を見てもらうとして。決勝1本目は嵯峨敦の課題。傾斜のゆるいところで細かいホールドをつなぎ、最後に悪いマントルが待っている。ここで全選手予想外の大苦戦。田中周平選手のみマントル手前まで行くものの、ほとんどの選手が1、2手目までしか進めなかった。決勝課題は1手1手の勝負になるので、見ている方にはちょっと解りにくかったけど、2手目を保持またはタッチをした選手らと、1手目を保持し次の動きに入れた伊藤選手までが次の課題に進むこととなった。ここで残念ながら柴田MAXは敗退となる。

右上へ続く
エキスパート男子の決勝進出者紹介 固唾を飲んで見守るお客さん 緊張の決勝戦1本目! MAXの雄姿

ただ一人決勝1本目で手数を伸ばしていく田中選手 課題をオブザベーション中・・・ いきなり横向きです 写真の向きは合っています。体が横を向いているのです。

   

ランジでスタート 飛びついたら・・・ 体の振りを抑えつつ 課題半ば、核心部で・・・

核心部へ!!! 左手で掴むのはなんと「紙やすり」 後はゴールを目指すのみ ゴールはなんと壁の縁・・・

両手でしっかり掴んでゴール! ソン選手、文句なしの完登で優勝!!! DJブースも大会の雰囲気に花を添えます 

セッターの木村理恵さん  幻想的なオブジェがブラックライトに浮かび上がる スクリーンにはVJさん渾身の映像が流れます

   

セッターの皆さんです この後、ボルダーエリアで・・・
2本目は小沢の課題。渡辺数馬、保科宏太郎、ソンがあっさりと完登。次へ進めるのは渡辺数馬、保科、ソン、渡邊裕也の4名。伊藤達也と渡邊裕也は同着。前の課題の結果が考慮され、渡邊が微妙な判定で残る。彼は最近御岳で蟹虫(4段)を登った実力者だ。
3本目は小山田大の課題。こちらはダイナミックなボルダーらしい課題。渡辺数馬がゴール手前まで登る。最後にトライしたソンはスタートで苦労しながらも、時間内最後のトライで完登。崖っぷちから一気にトップに出たため、会場のボルテージも上がってくる。ここで健闘していた保科、渡邊裕也が脱落。残るべくして2人が残ったという感じだ。
最後はこの大会のために仮設された壁に作られた平山ユージの課題。スタートはサイコロスイングから。途中の張りぼてには紙やすりを貼り付けてホールドにしているところがあり、ちょっと奇抜な課題に思われるが、その実核心部はオーソドックスな、クライミングの強さが要求される課題である。2人ともじっくりとオブザベーションする。
スタートは渡辺数馬から。スイングから壁に取り付きハングを超えるところまで手を伸ばしてくるが、のっこしてからの核心部で力尽きる。そしてソン。数回のトライ後核心へ。時間が迫る中見事完登。感動のフィナーレ。ソンが完登で締めくくってくれたことで最高の形でこのコンペを終了することができた。終わってみれば、ソンは決勝1本目を除き全完登。一歩抜き出た強さだった。
表彰式後平山ユージ競技委員長の挨拶にて閉会。すばらしい大会にできたことを、すべてのスタッフをはじめ会場の演出に携わっていただいたDJ、VJの方々、選手の方々に感謝します。
終了後の宴会では、すべての重圧から開放された我々はしみじみと喜ぶなんてことができずに、はじけてしまった。その写真がないのが、残念というか、よかったというべきか。

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